２００４年　１２月Ｘ日。
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１１：１５



複雑の思いを胸に、懐かしき駅に到着。

道々に思い出が残っていて、何となく悲しくもある冬の昼。

ラーメン屋さんでネギたっぷりラーメンを頼んで、２０分後に店を出る。

大通り沿いに歩いていると、母校の生徒達とすれ違う。……ギャルが多くなってきたなぁ。

何となく、悲しくもある冬の昼。




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１１：４０



待ち合わせの公園に到着。行きに、帰り道に、いつも居た猫の民子はもう居ない。

ベンチに座るとハトが集まる。エサを持ってる振りをしてみる、意地悪な自分。

友達のろうなさんが遅れて来るとメールが来る。

暇だからブラック・ジャックを読み始める。……面白い。




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１１：５０



いつの間に、隣りにお爺さんが座っていた。

多分、散歩か何かなのだろう。

何気に、私の傍でずっと眠っていた鳩がまだ眠っている。……可愛いなぁ。

すると急にお爺さんが、その鳩に手を伸ばす。

「おいでおいでおいでおいでおいでおいで」

まるで念仏のように繰り返すお爺さん。

ちょっと待って、時代は今やマネー。エサが無ければ野生の鳩も懐きません。

「おいでおいでおいでおいでおいでおいで」

鳩がすっごく動揺しているのが分かった。そして後ずさりするかのように逃げて行った。

……うわぁ沈黙。

……と、お爺さん、ふと微笑みだした。……ちょっと引いた。

そしてそのまま公園を後にする。餌を買いにでも行ったのだろうか。




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１１：５５



ろうなさんが来る。前方から来ると思って、ずっと前を見ていたら後ろから来た。

待ち合わせは５０分だったので、ほぼ予定通り。

会うのは夏以来なので何となく照れつつも、学校へ向かう。

そしてだんだん拒否反応が出る。卒業した学校行くのって、恥ずかしい。




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１２・００



学校に着く。実はデザイン職員室に作品を取りに来たのだ。

目的地には着いたものの、照れまくってずっと物陰に隠れていた。

フレンドリー・ろうなさんに引っ張られ、何とか先生方と話をする。

人付き合いは嫌いじゃないんだけど、久しぶりに会う人にはいつも緊張する。

またひとつ、自分の弱みを知った冬の午後。




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１２：２０



っていうか、作品返してくれる先生がまだ学校に来ない。

メールでは１２時に学校いるって言ったのに……。

他の先生曰く、きっと忘れているだろうとの事。

先生に携帯へ連絡をしてもらうが、

「この番号は、現在使われておりません」という不吉な音声。




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１３：００



気づけば先生方と語ったり、ろうなさんと語ったりしていた。

ろうなさんは現在京都でひとり暮らし。そういう話を聞いてると、憧れそのもので、

めちゃくちゃ羨ましかった。いつかアチシも……!!!




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１３：１０



結局、例の先生は来ない。そんだら、他の先生が作品を返してくれた。

待ってた意味が無くなっちゃった。

でも会いたかったなぁ。高校のとき好き（like）だった先生。

でもそのまま林檎パラダイス５の為、カラオケへＧＯ!!!　

……だんだんテンションが上がって来た。




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１３：１５



林檎パラダイス５開始。と同時に落胆。東京事変の曲がそんなにないのだ。

いっぱい聴いてみたかったのになぁ。

するとろうなさん、実は東京事変のアルバムの曲を持っていらっしゃった。

聴いてたらきりが無いので遠慮した。それにハマったら買っちゃいそうだし……。

しかしこの日記を書いてる頃にはすでに買ってたりする。




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１４：００



まぁまぁな時間が過ぎた頃、ポルノグラフィティのシスターを入れる。ろうなさんの目が光る。

浮気者!!!　えぇえぇワタクシは浮気者ですともよ。しかし唄っちゃう。良い曲〜♪

するとろうなさん、黙々と林檎の曲を連続入れ。ひぃぃぃ!!!!!

……浮気は良くない。




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１５：２０



何だかだんだん壊れて来る。ろうなさんが不思議なメドレーを入れ始める。

懐かしき頃のアニソンメドレー。

恥ずかしくて誰も歌わない。だって面白過ぎる。




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１７：００



お店を出て、銀だこを食べに駅前へ。

ポイントが貯まって、赤から銀のカードへ昇進。

次は金。そのためには一年以内にあと、３６回食べれば良い。

……無理――――!!!!!

でも８の付く日はポイント２倍だから、その日に頑張れば良いとろうなさんが言う。

ちょっと狙いたくもあるけどキツイので、出来るだけ努力する積もり。




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１７：２０



色々話し合った後、お別れ。

切符を買う。ホームへ上がる。いちばん懐かしい思い出のあるホームだ。

哀しくて若い恋の思い出が蘇りそうなので、ＣＤウォークマン聴いていた。

もうここに来ることも無いだろう。




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１８：２０



家に着いた。現在に戻った気分。

今まで過去に逆戻りしていたようだった。

すぐにお風呂の支度を始めた。

なんとなく切ない、冬の夜。



思い出ＴＯＰ